
【要約・感想】プロティアン|変幻自在なキャリアを手に入れるための一冊

突然ですが、仕事に本気で向き合い働くあなたは、次のどちらのタイプに当てはまりますか?
もし、あなたがAタイプならかなり危険です。
今回紹介する本「プロティアン|70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術」を読めば、Aタイプで働き続ける危険性を痛感できるでしょう。
でもご安心ください。
Aタイプの中でも次に当てはまる人がこの本を読めば、これからの人生を変えるための確実な一歩を踏みだせるようになります。
- 目の前の仕事を必死にこなしながら「このまま働き続けていいのだろうか」と悩む20代
- 仕事にやりがいを感じているものの、自分の成長は止まっているように感じている30代
- 求められる役割が変わったのに自分は変われず、職場で居心地の悪さを感じている40代
- 再雇用で働くつもりだけど、本当に会社に必要とされているのか不安を感じている50代

仕事と真摯に向き合うビジネスマンは悩みが付きません。性別や年齢を問わず、すべての人に読んでほしい1冊です。
私は「プロティアン」を読み、いまに満足せず『常に変化し続けよう!』と身の引き締まる思いになりました。
今回の記事では、自分のキャリアを考える機会を与えてくれる「プロティアン」の本要約一部を紹介し、私の感想をシェアします。
ぜひ最後まで読んでください。
「プロティアン」は本要約サービスflier(フライヤー)を使えば、サクッと10分で読めます。
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プロティアンとは?|思いのままに姿を変える神プロテウスが語源

本のタイトルでもあるプロティアンという言葉。
ほとんどの人が聞いたこと無いと思いますので、簡単に解説します。
プロティアンの語源は、ギリシャ神話に出てくる思いのままに姿を変える神プロテウスにあります。
神プロテウスは、火や水、ときには獣になったりするなど、環境の変化に応じて変幻自在に姿を変えます。
変化に応じて、自分の意志で自由に姿を変えることができるのです。

ここからひらめきを得て、社会や環境の変化に応じて柔軟に変わることのできるキャリアとして、「プロティアン・キャリア」が提唱されています。
なぜいま、プロティアンが注目されているのか

あなたも次の言葉の1つだけでも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
- 終身雇用崩壊
- 人生100年時代
- 高齢化社会
- VUCAの時代
- 副業解禁
私たち親世代の多くが歩んできたキャリア――ひとつの会社にしがみつき、昇進・昇格・収入・地位・権力などが年齢を重ねると同時に右肩上がりに上昇していくキャリア――はとっくに終わっています。
もう、一つの会社で勤め続けて、一生を終えられる時代ではありません。
プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術
そこで新たに脚光を浴びているのが、プロティアン・キャリアなのです。

最近は本職を持ちながら第2のキャリアを築く「パラレル・キャリア」や「副業/複業」をはじめる人が増えているのも、プロティアン・キャリアの1つの考えですね。
著者「田中研之輔さん」のプロティアン・キャリアとの出会い

「プロティアン」著者の田中研之輔さんは、30代のころ仕事に手応えの無さを感じ漠然とモチベーションが低下した日々を過ごす、俗にいう「ミドルの憂鬱」に陥っていたと言います。
簡単に言えば、これ以上のキャリアアップが見込めず頭打ちになった状態ですね。
そんな著者がミドルの憂鬱から抜け出すきっかけになったのが「プロティアン・キャリア」との出会いです。
著者はプロティアン・キャリアとの出会いを次のように書いています。
- プロティアン・キャリアの考え方を実装できれば、私はミドルの憂鬱から抜け出せるのではないか
- 変わることのできなかった自分が、ひょっとしたら変われるかもしれない
- 柔軟にキャリアを変えられれば、社会環境がどんなに変わろうと、生き生きと働き続けることができるはずだ
- プロティアン・キャリアという考え方を身につければ、いまのもやもやした状態から抜け出すことができるのではないか

僕もまさに30代半ばのいま「ミドルの憂鬱」に陥っているため、プロティアン・キャリアとの出会いは、今後のキャリアプランを大きく変えるきっかけになりました。
「プロティアン」著者の田中さんは、法政大学キャリアデザイン学部の教授を務めつつ、プロティアン・キャリア協会代表理事を務めています。
さらに2020年8月からは、20~30代ビジネスマンから注目を集めているオンラインキャリア相談「ポジウィルキャリア」を運営するポジウィル株式会社の外部顧問に就任されています。


ポジウィルキャリアでは、キャリアに悩む方の無料相談を実施しています。興味のある人はコチラから公式サイトをチェックしてみてください。
プロティアン・キャリアを形成する3つの「キャリア資本」

プロティアン・キャリアを形成するためには、「キャリア資本」を戦略的・計画的に蓄積する必要があると著者は言います。
キャリア資本には次の3つのルールがあります。
- 転職や離職をしても減らない
- 同じ仕事を繰り返すだけでは微増にとどまる
- 働く環境や生活環境を変えることで増加する
このルールを頭に置いた上で、キャリア資本とは次の3つから構成されます。

本記事では、この3つの資本のうち「ビジネス資本」の蓄積方法にフォーカスを当てて紹介します。

「社会関係資本」と「経済資本」の蓄積方法は、ぜひ本書を手に取り、ご自身で読み進めてほしいと思います。
キャリア資本のうちビジネス資本の蓄積方法3つ

ビジネス資本とは、次の3つの資本の総和になります。
- ビジネスリテラシー:知識やスキル
- ビジネスプロダクティビティ:生産性
- ビジネスアダプタビリティ:適応力
本書で紹介される3つの資本の磨き方を要約して解説します。
ビジネスリテラシーを磨く|ビジネス書を乱読・多読する

ビジネス資本を蓄積する読書で大切なのは「量」であると著者は言います。
一冊をじっくり読み込むのではなく、多様な分野の本をどんどん乱読・多読しましょう。
乱読や多読を通して、ビジネスで必要な知識や能力は確実に高まるのです。
なぜなら乱読・多読を継続すると、何に興味があるのか、逆に何には興味がないのかが自分の中で明確になり、ビジネスリテラシー(知識やスキル)が頭の中に作り上げられていくからですね。

読書はビジネスリテラシーを形成する必読アイテムです。
…とは言え、毎日忙しいビジネスマンは本を読む時間がなかなか確保できないのが本音ですよね。
そこで私は、本要約サービスflier(フライヤー)を活用してスキマ時間で効率的に読書する方法をオススメしています。
flier(フライヤー)を詳しく知りたい人は、↓コチラの記事を参考にしてください。
ビジネスプロダクティビティを養う|ムダ会議を撲滅する

ビジネスマンの多くが貴重な時間の多くを会議に縛られています。
そこで著者は、ムダ会議を撲滅するための改善ポイント3つを上げています。
- 会議時間を設定する
- 出席者をコントロールする(関係ない人は招集しない)
- ゴール(会議目的)を明確に設定する
とは言え自分一人でこれらをコントロールできない人が大半なので、腹をくくって会議と向き合い「会議以上」の生産性を発揮すべきとも著者は言います。
例えば、会議の発言に耳を傾けながら、気付いたことをどんどんパソコンやメモ帳に書き込むなどして、会議に没頭するのです。

会議で時間が拘束されるなら「そこでしかできない事を進める」という発想に変換するのです。
ビジネスアダプタビリティを鍛える|手っ取り早くは習慣を変える

私たちは変化に適応できなければ、あっという間に仕事を失う危険性があります。
「変わらないこと」に居心地の良さを感じていると、社会の変化に飲み込まれてしまうかもしれません。
したがって、変化を前向きに受け止めて適応力を鍛える必要があるのです。
そこで著者は、適応力を鍛える手っ取り早い方法として、次のような「習慣を変える」ことを勧めています。
- 住む場所を変える
- 職場を変える
- 普段の通勤で一駅分余分に歩いて最寄り駅を変える
- 服を変える

まずは気持の面から変化を受け入れていくことが大切ですね。
あなたも試してみよう!プロティアン・キャリア診断

本書「プロティアン」では、自分の現状を把握できるプロティアン・キャリア診断が掲載されています。
キャリア診断の入り口として15項目の診断項目から、日々の行動の状態を把握することができますよ!
【プロティアン・キャリア診断15項目】



【ビジネスマンの3類型】
ビジネスマンの3類型 | チェック数 | 行動状態 |
---|---|---|
プロティアン人材 | 12個以上 | 変幻自在に自分でキャリアを形成し変化にも対応できる |
セミプロティアン人材 | 4~11個 | キャリアは形成できているものの、変化への対応力が弱い |
ノンプロティアン人材 | 3個以下 | 現状のキャリア維持にとどまり、変化にも対応できない |

ちなみに僕はチェック数8個のセミプロティアン人材でした。
いまのキャリアの状態を客観的に把握したら、今後はプロティアン・キャリアを形成するためにチェック項目が増えるよう日頃から心掛けるようにすると良いでしょう。
まとめ:環境の変化に合わせて自らを常に変化させよう

今回の記事では、自分のキャリアを考える機会を与えてくれる本「プロティアン」を紹介しました。
最後に私の感想をまとめます。
人は本能的には変化を嫌うもの。
なぜなら、あえて変化をすると生き残れない不確実性が高まるからです。
だから現状維持を選ぶ人が多いんですよね。
ただ、現状維持が適するには「外部環境が変わらない」という前提が必要です。
残念ながら私たちは、変化が激しく(Volatility)不確実で(Uncertainty)、複雑で(Complexity)あいまいな(Ambiguity)時代に生きています。

VUCAとは上記の頭文字を取った、いまの時代の特性を表す言葉です。
これからは環境変化に合わせて、自ら変わり適応していかなければいけません。
本記事を読んでドキッとしたあなたは、ぜひ「プロティアン」を読み、プロティアン・キャリアを形成するための第一歩を踏みだしてほしいです。
「プロティアン」に興味を持った人は、↓コチラの記事もオススメです。
今回の記事はここまでです。
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