Kindle出版の方法5ステップ!作成ツールから成功のコツも徹底解説
Kindle出版に挑戦してみたいんだけど…どうやって始めればいいのかな?必要なツールやサービス、成功するコツも教えてほしい!
この記事は、上記の悩みを持つ方に向けてお届けします。
この記事を読めば、Kindle出版に必要なツールや具体的なKindle出版手順、Kindle出版で成功するコツなどを網羅的に理解できます。
そして、Kindle出版への確実な一歩を踏み出せるようになるでしょう。
この記事の最後に「大事なお知らせ」も書いてあるので、ぜひ最後まで読んでくださいねー!
僕のKindle本はコチラでご案内中!
Kindle出版で必要な4つのツール
Kindle出版の方法を解説する前に「Kindle出版するために必要なもの」を確認しておきましょう。
Kindle出版するためには、大きく次の4つが必要です。
ツール①:文章作成ツール
まず、自分の作品を書き上げるための「文章作成ツール」が必要。
文章作成ツールは、特にこだわりがない限り「Microsoft Word」か、無料で使える「Googleドキュメント」のどちらかを選べば良いでしょう。
とは言え、パソコン操作に慣れていなかったり、納得した上で文章作成ツールを選びたい方もいると思いますので、ここでは「文章作成ツールの選び方のポイント3つ」を解説しますね。
ポイント①:使いやすさ
文章作成ツールは、操作が簡単で直感的に使えるツールを選ぶと良いでしょう。
Kindle出版するために、複雑な操作や機能は必要ありません。基本的に文章が書ければ、それでOK!
ポイント②:ファイル形式
Kindle出版するための原稿として、KDP(Kindle Direct Publishing:キンドル・ダイレクト・パブリッシング)では、次のファイル形式がサポートされています。
【KDPでサポートされているファイル形式の例】
ファイル形式 | 代表的な文章作成ツール | 推奨 | 注意事項 |
DOC/DOCX 【オススメ】 | Microsoft Word Googleドキュメント | 複雑な書式設定を含むファイルは適切に変換されないことがある | |
KPF | Kindle Create | 2023年現在は日本語サポートなし | |
EPUB | Googleドキュメント 一太郎 | 『Kindle パブリッシング・ガイドライン』に記載されている仕様を満たす EPUB 形式の本をサポート | |
MOBI | 特になし | リフロー型電子書籍の場合は非対応(固定レイアウトの本のみサポート) | |
Microsoft Word Googleドキュメント | 日本語サポートなし |
※参照:KDP公式ヘルプページ
とくにこだわりがない限り、「Microsoft Word」か「Googleドキュメント」を選べば良いと思います。
これまで出版してきた僕のKindle本は、すべてMicrosoft Wordを使ってきました。
ポイント③:コスト
無料の文章作成ツールの代表は「Googleドキュメント」です。
文字中心のKindle本を作るなら、Googleドキュメントで十分でしょう。
代表的な有料の文章作成ツールは、多くの企業でも導入されている「Microsoft Word」や「一太郎」があります。
僕は昔から使い慣れているMicrosoft Word 2021(永続型)を購入し、Kindleの原稿執筆で活用しています。
ツール②:画像編集ツール
Kindle出版をする際、表紙や挿絵などの画像編集が必要になります。
ここでは、初心者の方でも簡単に使える画像編集ツールを3つ紹介します。
僕は、素材が豊富で直感的に操作できるCanvaを愛用しており、ブログのアイキャッチ画像やSNSの投稿でも重宝しています。
Canva(キャンバ)
Canvaは初心者でも直感的に操作できる、オンラインの画像編集ツールです。
テンプレートが豊富に用意されており、表紙デザインも簡単に作成できます。
なお、基本的な機能は無料で利用できますが、プレミアムな素材や機能を利用する場合は有料プランであるCanva Proへの加入が必要です。
僕のKindle表紙はすべてCanvaで作成
Power Point(パワーポイント)
主にプレゼンテーション作成ツールとして知られているPower Pointは、画像編集の基本的な機能も備えています。
多くの企業でも導入されており、使い慣れている方も多いのではないでしょうか。
これらの表紙はPower Pointで作成
GIMP(ギンプ)
GIMPは無料で利用できる、高機能な画像編集ツールです。
有名な画像編集ツール「Photoshop」と似た機能を持っているため、「Photoshopを使い慣れているけど、個人で利用しようと思うと料金が高くて悩む…」という方には、GIMPが選択肢の1つになるでしょう。
ただし、少し操作には慣れが必要で、僕は「つ、使いにくい…」と挫折したのが本音です。
これらの画像編集ツールを活用し、魅力的な画像をKindle出版の表紙や原稿に取り入れることで、読者満足度の高い作品が作れます。
Kindle出版の表紙デザインについては、下記記事で詳しく解説しました。
ツール③:プレビューアーツール
Kindleの原稿が完成したら、複数のデバイスで「どのように表示されるのか」を事前確認することが大切です。
2023年現在、Kindle出版専用のプレビューアーは、無料のデスクトップアプリ「Kindle Previewer」が主流。
…というか、今のところ他のツールは一般的に知られていません。
Kindle Previewerは誰でも無料で利用でき、「スマートフォン」や「タブレット」、「Kindle端末」での表示を確認することができます。
ツール④:KDPアカウント
Kindle本を出版するためには、KDP(Kindle Direct Publishing)アカウントの作成が必要です。
KDPアカウントは、誰でもいますぐ作ることができます。
KDPアカウントの作成手順は、後ほど解説しますね!
Kindle出版するための5ステップ
それでは、ここからKindle出版の具体的なステップを見ていきましょう。
STEP①:原稿を作る
Kindle本の原稿を作成する際のポイントは、次の6つあります。
ポイントが多くて、すでに心が折れそうです…
最初はムリに全部を意識しなくてもOK!ゆっくり自分のペースでやっていってね!
ポイント①:読者ターゲットを定める
まず「誰に向けた本を書くのか」を明確にしましょう。
例えば「料理のレシピ本」を書くとしても、ターゲットは「初心者」か「上級者」か…
さらに、初心者でも「一人暮らしを始めたばかりの学生」か「レパートリーを増やしたいと思っている主婦」かによって、本の内容や言葉の選び方はまったく異なります。
ターゲットを広く設定しすぎると、あなたが既に多くの人に認知されている著名人ではない限り、残念ながら読まれない本が完成します…。
ターゲットをしっかり絞れば「どんな言葉で」「何を」「どんな風に書くか」が明確になります!
ポイント②:構成・章立てを計画する
いきなり原稿を作成する前に「大まかな構成や章立てを計画する」ことで、スムーズに執筆できるようになります。
本の執筆にあたり「企画・構成・章立て」のプロセスは最も重要であり、ここが適当になっている本は、最後まで読まれず離脱され、収益を出せていないでしょう。
逆に言うと、しっかり本の構成・章立てを作れば、あとは文章を当てはめるだけです!
「構成・章立てなんか難しそうだし、私にはムリ…」と感じる方は、Kindle出版経験のあるプロから構成アドバイスを受けるのも良いでしょう。
僕は、元放送作家&商業出版をした作家「ミツさん(@mitsu_kindle)」の構成サポートを受けました。※@mitsu_kindleはX(旧ツイッター)アカウント
画像クリックでミツさんの構成サポートを見る
構成・章立てをミスると致命的なので、はじめて本を執筆する方は、プロの構成サポートを強くオススメします。
ポイント③:本文の文字数を考える
Kindleの本文は読みやすさを考慮し「一章の文字数や全体のページ数に一定の目安」を持つと良いでしょう。
文字数が少なすぎると内容が薄っぺらく感じられるし、逆に文字数が多すぎると苦痛を感じさせてしまいます。
後ほど「Kindle本における文字数の目安」で、一般的なKindle本の文字数を解説しますので、合わせて参考にしてください。
ポイント④:読みやすさを意識する
Kindle本は紙の本と異なり、スマホやタブレット、Kindle端末で読まれるものです。
特にKindleはスマホで読む方が多いため、小さな画面いっぱいに文字が埋め尽くされると「うッ…」と読む気を失くしてしまいがち。
次のような、文章レイアウトへの配慮も必要でしょう。
- 一文を短くする
- 適度に行間を空ける
- こまめに小題を設ける
- 中扉絵や本文中の挿絵を設ける
- 章の終わりに「まとめ」を設ける
他にも、文体を工夫したり、次に読み進めたくなる仕掛けを盛り込んだりなど、読者満足度を高める工夫が大切です。
ポイント⑤:Kindle Previewerで見え方を確認する
原稿が完成したら、必ずKindle Previewerで「複数デバイスによる見え方」を確認します。
Kindleはスマホやタブレット、Kindle端末など複数端末で読まれるし、読者の好みで字の大きさや行間なども設定変更できます。
すべての端末・設定に対して、自分の思い通りに表示させるのは不可能ですが…
見え方を確認しているうちに、改行のバランスがおかしい、画像が崩れているなど「品質上の問題」を発見できますよ。
ポイント⑥:校閲する(モニターしてもらう)
最後にブラッシュアップしつつ、「他の人から意見やフィードバックを受け取る」ことを強くオススメします。
他の方に読んでもらうことで、自分一人では気付けない新しい視点や気づきが得られて、より質の高い書籍に仕上げることができます。
そういってもさ〜、私の書いた原稿を事前に読んでくれる人なんて、カンタンに見つけられないよ…。
そういう場合は、Kindle出版の経験者が「事前モニター」を有料で受け付けている場合も多いため、このようなサービスを利用するのもアリです!
僕は、先ほども紹介した元放送作家&商業出版をした作家「ミツさん」の事前モニターを受けました。
画像クリックでミツさんの事前モニターを見る
「構成サポート」と「事前モニター」をセットで依頼すると、やり取りもスムーズだし良いと思いますよー!
STEP②:表紙を制作する
Kindle出版を成功させるためには、本の内容だけでなく、表紙のデザインも非常に重要です。
「表紙は読者の最初の印象を決める要素」なので、多くの人に読んでもらうためには、魅力的な表紙を制作することが求められます。
ここでは、表紙を制作する際のポイント3つと具体例を挙げていきます。
ポイント①:明確なタイトルの配置
タイトルは、表紙の中心や上部に大きく配置することで、一目で何の本かがわかるようにしましょう。
例えば「日本の歴史」のタイトルなら、歴史に関連する背景画像の上に、大きく「日本の歴史」と文字を配置するイメージかな。
ポイント②:関連するイメージの使用
本の内容に合ったイメージを使用することで、読者に内容を予想させることができます。
料理本なら「おいしそうな料理写真」を使ったり、恋愛小説なら「カップルのシルエット」の画像を選んだりするイメージだね!
ポイント③:色の選択とコントラスト
色は感情や印象を大きく左右するため、内容に合わせた色を選び、タイトルやサブタイトルが読みやすいコントラストを意識しましょう。
例えば、ビジネス書なら「青 / 黒色」を基調とし、信頼感を持たせる。一方、子供向けの本なら、明るい「赤 / 黄色」を使用して元気な印象を与える―のようなイメージです。
【参考】デザインを考える際にオススメの本4冊
僕は、次のようなデザイン本を眺めて、表紙作りのアイディアを拾っています。
\オススメのデザイン本4冊/
【参考】表紙作成をデザイナーさんへ依頼するのもアリ
一方で「文章を書くのは得意だけど、デザインは苦手…」という方が多いのも事実。
そんな方は、デザイナーさんへ表紙作成などを依頼すると良いですよー!
スキルマーケット「ココナラ」でKindle表紙作成を出品しているデザイナーさんを、僕のX(旧ツイッター)で3名募集したため、ぜひ参考にしてください。
\デザイナーさんを募集してみた!/
表紙作成のプロにおまかせ♪
Kindle出版の表紙デザインについては、下記記事で詳しく解説しました。
STEP③:KDPに登録する
Kindle本を出版するためには、Kindle Direct Publishing(KDP)への登録が必要です。
初めての方でも簡単に登録できるよう、登録手順を説明していきます。
Amazonアカウントでサインインして、「KDPアカウントを作成する」をクリック。
必要事項を入力しながら、順次作業を進めていきましょう。
あとは登録フォームに従い、必要な情報を順次入力していけばOKです。
入力途中の「税に関する情報」は不安を感じる方がいると思いますが、ここも基本的に流れに従えば問題ありません。
多くの方は日本に住んでいると思いますので、「TIN(納税者番号)を持っていない」を選べばOKです。(アメリカ住まいなら、正しい入力が必要)
以上のステップを終えると、KDPへの登録は完了です。
STEP④:書籍情報を登録・アップロードする
KDPに登録したら、次は「書籍情報の入力」と「原稿・表紙データのアップロード」が必要です。
書籍情報の入力項目は、次の通りです。
- タイトル・サブタイトル
-
Kindle本の正式なタイトル・サブタイトルを入力します。
- 著者名
-
Kindle本の著者名(ペンネームでOK)を入力します。
共著者や編集者がいる場合も、追加できます。
- 本の説明
-
Kindle本の内容を「30~4,000文字」で紹介する説明文を記入します。
- キーワード
-
読者がAmazonで検索した際に見つけやすくするために、Kindle本に関連するキーワードを入力します。(最大7項目を設定)
- カテゴリー・ジャンル
-
Kindle本が属するカテゴリーやジャンルを選択しましょう。(例えば、小説、自己啓発、ビジネスなど)
- Kindle本の価格設定
-
最後にKindle本の販売価格を設定します。
以上の情報をKDPのダッシュボード上で入力し、原稿・表紙データをアップロードすれば、Kindle出版の準備は完了です。
STEP⑤:KDPの審査承認後、出版される
KDPに書籍情報を登録・アップロードした後、KDPチームによる審査が行われます。
僕の場合は、いつも半日程度で審査完了のメール(件名:Kindle ストアで販売が開始されました)が届いていますよ。
【注意】すべてのKindle本が自動的に承認されるわけではない
以下に、承認されないケースの代表的な例をあげます。
- 著作権の侵害
-
他者の著作物を無断で使用している場合、著作権の侵害とみなされて承認されません。
- 不適切なコンテンツ
-
暴力的、性的、差別的な内容など、読者にとって不快となる可能性のある内容は、承認されない可能性が高まります。
- 書籍の品質
-
文章に多くの誤字脱字が含まれていたり、レイアウトが乱れていたり、画像が不鮮明だったりなど、読者にとって読みづらいKindle本は承認されにくくなります。
承認されなかった場合でも、KDPから「未承認理由のフィードバック」が提供されます。
必要な修正を行い、再度アップロードすることで何度でも再審査のチャンスを得られますので、安心してくださいね。
【注意】自分のブログ記事を束ねても著作権の侵害になる!?
例えば、自分のブログやnoteなど「インターネット上で無料公開している記事」を、そのまま転機した場合でも、著作権の侵害に該当します。
なぜなら、KDPチームは「Kindle執筆者」と「ブログ運営者」が同一人物なのかを、見分けられないからです。
もしインターネット上で無料公開しているネタを使ってKindle本を作るなら、オリジナル情報を書き足すなどが必要となります。
僕はブログ記事をネタにKindle出版した経験が何度もあるので、「どのくらい書き足せばOKなのか」は正直よく分かりません…。
Kindle出版する際の「知らないとマズイ注意点」を、下記記事で詳しく解説しております。
Kindle出版で必要となる文字数
Kindle本を執筆する際、その内容やジャンルによって「どれくらいの文字数が適切か」は大きく異なります。
ここでは、代表的なジャンルとその文字数の目安を示します。(※あくまで参考例です)
「ショートガイドやヒント集」の文字数目安
文字数の目安:5,000~15,000文字
このジャンルの本は「特定のテーマに関する基本的な情報」や「ヒントを短時間で伝える」ことを目的としています。
初心者が手軽に読めるよう「簡潔に」まとめられていることが多いです。
「小説や物語」の文字数目安
文字数の目安:30,000~100,000文字
小説は「物語の展開」や「キャラクターの深堀り」によって、文字数は大きく変わります。
小説や物語の場合は、文字数より適切なペースで進行させることが大切でしょう。
「専門書やノウハウ本」の文字数目安
文字数の目安:40,000~150,000文字
専門的な内容や技術を伝えるための本は、「詳しい説明」や「例示」を求められることが多いです。
そのため、文字数が多くなることもありますが、分かりやすさを保つための工夫が必要です。
「エッセイやコラム」の文字数目安
文字数の目安:10,000~50,000文字
エッセイやコラムは「個人の経験」や「考え」を共有する形式のため、文字数は比較的自由です。
しかし、読者の興味を引きつけるためには、テーマの選び方や文章の構成に工夫が必要です。
「子供向けの絵本や物語」の文字数目安
文字数の目安:1,000~10,000文字
子供向けの本は「シンプル」で「わかりやすい言葉」を使うことが大切です。
また、絵やイラストとのバランスを考慮しながら文字数を調整することが求められます。
最終的には「読者にとって価値のある情報を提供すること」が最も大切。
文字数にとらわれず、内容の充実を心がけ、読者の感想や意見に耳を傾けながら、最適な文字数を見つけることが大切です。
Kindle出版のメリット7つ
ここでは、Kindle出版のメリット7つを紹介していきます。
メリット①:初期費用0円で出版できる
Kindle出版のメリット1つ目は「初期費用0円」で始められることでしょう。
「初期費用0円」だと、次のメリットを生み出すことも考えられます。
出版への敷居が低くなる
従来の商業出版なら、原稿料や印刷コスト、流通コストなど、さまざまな費用が必要であり、多くの人が出版を躊躇する大きな要因となっていました。
しかし、Kindle出版ではこれらの費用が一切かからないため、気軽に出版の第一歩を踏み出すことができます。
リスクを最小限に抑えられる
出版にかかる費用が0円であるため、もし書籍が思ったような売上を上げられなかったとしても、経済的なダメージを受けることがありません。
自分の思い描く内容で、純粋な「表現の場」としてKindle出版が楽しめそう!
自分のペースで出版できる
費用を気にせず出版ができるので、自分のペースで執筆や編集を進めることができます。
収益を気にすることなく、じっくり自分の作品を磨けるのは魅力的でしょう!
何度でも挑戦できる
費用の制約がないため、新しいジャンルやテーマに挑戦することが容易になります。
これまでの常識や枠組みにとらわれず、自由な発想でKindle本が作れるね!
純利益がほぼ100%である
Kindle出版では、売上の大部分が著者に還元されます。
初期投資が0円であるため、売上のほとんどが純利益として手元に残りますよ(^^)
コチラの記事では「費用ゼロ」でKindle出版する方法を徹底解説しております。
メリット②:一般的な書籍出版よりも印税の配分が高い
Kindle出版のメリット2つ目は、印税率が非常に高いことが挙げられます。
印税とは「本が売れた時に著者へ支払われる報酬のこと」を指します。
一般的な出版業界の印税率は10〜15%程度ですが、Kindle出版だと「最大70%の印税率を適用するプラン」を選べます。
具体的には「KDPセレクトへ登録(Kindleストアでの独占的な販売を承認すること)」して「250円〜1250円の価格帯で販売する」ことで、最大70%の印税率が適用されます。
この価格帯以外、またはKDPセレクトに登録しない場合でも、印税率は35%です!
そして、KDPセレクトに登録すれば、Kindle本の読み放題サービス「Kindle Unlimited」の会員に読まれることで、1ページあたり0.4〜0.5円の印税が得られるのも大きなメリットです。
ところで…Kindle出版ってどれぐらい儲かるの?
こんな疑問に本音でお答えする記事を作りました。
メリット③:Amazonが自動でセールしてくれる
Kindle出版のメリット3つ目は、Amazonが自動的にKindle本をセールスしてくれることです。
Amazonは世界最大のオンライン書店として、定期的にセールやプロモーションを行い、新刊や人気の本を特集します。
これにより、新しい著者や初めての出版をする人でも、多くの読者の目に触れるチャンスが勝手に増えることになるのです。
多くの人に読まれると本のランキングが上昇し、もっと多くの読者が興味を持ち、買ってもらえる可能性が高まるんです!
メリット④:権威性・信頼性につながる
Kindle出版のメリット4つ目は、権威性や信頼性を高める手段として非常に効果的であることです。
自分の専門知識や経験を本としてまとめれば、「その分野の専門家」として地位を確立できます。
「本を出版した」という実績だけでも、インパクトは大きいよね!
メリット⑤:何度でも書き直しができる
Kindle出版のメリット5つ目は、出版後に何度でも書き直しできる点です。
紙の本なら一度印刷すると、内容の修正や変更は非常に難しく、新たな再版が必要でした。
一方、Kindleはデジタルフォーマットでの出版なので、いつでも簡単に内容を修正・更新できます。
例えば、小さな誤字脱字や情報の不備があった場合、気づいた時点で直ちに修正することができるし、新しい情報や知識を追加したい場合も、手間なく更新することができます。
読者の感想や意見を受け取って、徐々に内容をブラッシュアップすることもできますよー!
メリット⑥:出版できるまでのスピードが速い
Kindle出版のメリット6つ目は、スピード感を持って直接出版できる点です。
特に、時事ネタやトレンドを取り入れた内容の場合は、スピード感が非常に重要。
Kindle出版なら「バズるチャンスを最大限に活かせる」ってことだねー!
メリット⑦:読者リストを集められる
Kindle出版のメリット7つ目は、読者リストを効果的に集めることができる点です。
特に「購読者限定のプレゼント」を付けることで、読者の興味を引きつけ、公式LINEやメルマガの購読者を獲得することが可能です。
読者リストは、あなたの情報に強い興味・関心を持っている証拠であり、リストマーケティングとして非常に価値が高いものとなります。
一度リストを構築すれば、新しいKindle本のリリース情報や関連コンテンツの紹介など、さまざまなマーケティング活動を効果的に行うことができるのです。
読者から感想や意見を直接もらうこともできるので、「新しいコンテンツの制作」や「改善の方針」を立てることもできますね。
Kindle出版するだけではモッタイない!メルマガと合わせて運用すると効果絶大です。(本当に)
Kindle出版のデメリット4つ
残念ながらKindle出版はメリットばかりではなく、次のようなデメリットもしっかり把握しておくことが重要です。
デメリット①:一般人が大きく稼ぐのは難しい
Kindle出版は、誰でも簡単に本を出版できる手段として非常に魅力的である一方、大きな収益を上げることが難しい面もあります。
その理由は、大きく次の3つ。
理由①:競合が多い
Kindleストアには、数多くの本が日々アップロードされています。
例えば、ダイエットや自己啓発といった人気ジャンルでは、多くの著者が競合として存在しており、近年は出版社もKindle出版へ参入しています。
自分のKindle本を目立たせるのは、簡単なことではありません。
理由②:宣伝・プロモーションが必要
Amazonが自動でセールスしてくれるとは言え、単に本を出版しただけでは、読者にその存在を知ってもらうことは難しいのが現実。
継続的に売上げを上げるためには、SNSやブログなどで積極的にプロモーション活動する必要があるでしょう。
理由③:品質の維持が大変
読者の評価やレビューが販売に大きく影響します。
内容の質が低いと感じられる本は、悪評が広がりやすく、販売数が伸び悩むことがあります。
とは言え「初期費用0円」で「何度も書き直しできる」のがKindle出版のメリット!
継続的な努力や工夫を重ねることで、少しずつ成果を上げることができる様になるでしょう。
コチラの記事では「Kindle出版しても売れない…」の悩みにお答えしております。
デメリット②:ランキングやレビュー数で人気度がバレる
Kindleストアでは、本の人気度が「売れ筋ランキング」や「レビュー数」で一目瞭然です。
ランキングが高ければ高いほど、多くの人々がその書籍を購入していることが分かる一方、著者にとってはプレッシャーとなることも…。
レビュー数もまた、本の人気や注目度合いを示す指標となります。
良いレビューがあれば、新しい読者が本を手に取る可能性は高まるけど、悪いなレビューが多いと逆効果に転じる場合もあるよね…。
このデメリットを解決するポイントは、次の3つ。
- 質の高いコンテンツを提供する
- 読者とのコミュニケーションを大切にする
- フィードバックを受け入れて改善を続ける
継続的な努力と向上心を持ち続ければ、ランキングやレビューを味方につけ、成功への道を切り開くことができるでしょう!
デメリット③:悪質なレビューが付く可能性がある
どんなに質の高いコンテンツを提供しても、悪質なレビューが付くリスクは無視できません。
読者からのフィードバックは、著者にとって非常に価値のあるものです。
しかし「根拠のない批判」や「ライバルによる不正な低評価(妬み)」など、悪意を持ったレビューが存在することも、残念ながら事実…。
悪質なレビューは、読者の購入意欲を減少させる可能性があるし、著者にとっても心理的なダメージを受けちゃいます…。
レビューに対して感謝の意を示すとともに、建設的な批判には真摯に受け止め「内容の改善に努める心構え」は必要です。
もし明らかに本当に悪質なレビューが付いたなら、Amazonに「不正なレビュー」として報告して、対応を求めることもできますよ。
デメリット④:Amazon以外で販売できない(KDPセレクト登録時のみ)
KDPセレクトに参加する条件は「Kindleストアでの独占的販売を承認する」ことです。
もしKindleストア以外の他の電子書籍販売サイトやプラットフォームでも、自分の本を広めたいと考える場合は考慮すべき点ですよね。
Kindleストア以外の電子書籍販売は、例えば次のプラットフォームがあります。
- honto
- 楽天Kobo
- Apple Books
- Google Play ブックス
とは言え、インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2023」によると、漫画アプリを除き、Kindleストアは国内で最も利用・課金されている電子書籍プラットフォームです!
KDPセレクトのメリットを最大限に活用することで、より多くの収益を得ることが期待できるでしょう!
多くの人に読まれるためのKindle出版戦略5つ
ここでは、多くの人に読まれるためのKindle出版戦略5つを解説します。
戦略①:需要のあるテーマを見つける
Kindle出版を成功させるポイントの1つは「読者の関心を引きつけるテーマ」を選ぶことです。
人気のあるテーマは競合が多く、逆にニッチすぎるテーマは読者が限られてしまいます。
そこで、大手出版社がまだ取り上げていないが、一定の関心があるテーマを見つけ、スピード感をもって出版することが、印税を大きく伸ばすポイントとなるでしょう。
「Amazon売れ筋ランキング」や「Googleトレンド」などを活用し、いまの関心度を調査する方法がオススメです。
戦略②:タイトル・表紙画像にこだわる
Kindleストアで無数の作品が並ぶ中「立つタイトル」や「魅力的な表紙画像」は、読者の目を引きつけ、興味を持ってもらうための大きな武器となります。
タイトルや表紙画像は、読者が書籍を手に取る最初のきっかけとなる要素。
多くの人に読まれるために、タイトルと表紙画像(デザイン)は切っても切り離せないもので、本が読まれるかどうかは、この2つが相当大きい比重を占めています。
僕は表紙のデザインありきでタイトルを決める場合も多く、それぐらいこだわっています。
表紙はデザインセンスも必要なため、デザイナーに依頼するのも良いですが、タイトルと表紙から「この本を読んだら何を得られる?」が具体的かつ直感的に理解できるかが重要です。
例えば、次のイメージ。
- ブログの稼ぎ方 → アフィリエイトブログで副業月収3万円を稼ぐ方法
- 夕飯のレシピ集 → 子育てワーママでも時短料理できる夏野菜レシピ集
タイトルで書籍の内容を細かく伝えれば、Amazonでの検索に引っかかるキーワードを増やすことにも繋がりますね!
戦略③:カテゴリ設定を工夫する
Kindle本のカテゴリ設定は、非常に重要です。
適切なカテゴリを選ぶことで、読者が興味を持つテーマの書籍を簡単に見つけられるようになり、販売機会が増える可能性が高まります。
以下は、カテゴリ設定を工夫するための具体的な方法です。
- 競合調査を行う
- サブカテゴリを利用する
- 定期的にカテゴリを見直す
方法①:競合調査を行う
まず、同じテーマの書籍がどのカテゴリに多く存在するかを調査しましょう。
競合が多すぎるカテゴリは避け、適度な競合がいるカテゴリを選ぶことで、ランキング上位を目指しやすくなります。
方法②:サブカテゴリを利用する
メインカテゴリだけでなく「サブカテゴリ」も活用しましょう。
例えば、健康・ダイエットのメインカテゴリ内の「瞑想」や「ヨガ」といったサブカテゴリを選ぶことで、読者層が絞れますよ。
方法③:定期的にカテゴリを見直す
Amazonのカテゴリは時々更新されます。
新カテゴリが追加されたり、現在のカテゴリが読者の興味を引かなくなったりした場合は、カテゴリを変更することで、新たな読者層を獲得するチャンスが生まれるのです。
なお、ベストセラーを獲得するために、Kindle本の内容とあまり関連性がないのに、競合の少ないカテゴリーへ分類する方法も見受けられます。
しかし、これはAmazonや読者を騙すような小手先のテクニックであり、読者の目線で考えると望ましい選択ではありません。
Kindle本の内容と関連性のあるカテゴリを選び、その中で戦えるポジションを探ることが重要です!
戦略④:著者ページやA+コンテンツを活用する
KDPの「著者ページ」や「A+コンテンツ」というマーケティング機能を活用することで、より多くの読者に自分の本を知ってもらうことができます。
著者ページ
著者ページは、著者自身のプロフィールや出版した書籍の一覧、ファンとのコミュニケーションのためのブログなど、著者に関する情報を一元的に表示するページのことを指します。
著者ページを設定することで、読者は著者の他の作品や最新情報を簡単にチェックすることができます。
また、著者としてのブランドや信頼性を高める効果も期待できますよ!
A+コンテンツ
A+コンテンツとは、商品の詳細ページに追加できるコンテンツ(画像や一覧表など)のことを指します。
A+コンテンツはこういうやつ!
通常の説明文に加えて、画像や比較表などを組み込み、商品の魅力をより詳しく伝えることができます。
特に、本の内容や特徴を強調したい場合にA+コンテンツを活用すれば、読者の購買意欲を引き上げることが期待できます。
A+コンテンツは広告デザインのスキルが必要なため、表紙と一緒にデザイナーへ依頼する方も多くいますね。
A+コンテンツもプロにおまかせ♪
戦略⑤:無料キャンペーンを利用する
KDPセレクトに登録すると、KDPセレクトへの登録期間90日のうち「最大5日間(連続しても分割してもOK)」は自分のKindle本を無料で提供することができます。
キャンペーン中にKindle本が無料ダウンロードされた場合、そのダウンロードに対して印税は発生しません。
しかし、無料キャンペーンによる最大のメリットは、新しい読者を獲得して、Kindle本の知名度を一気に上げることができる点です。
キャンペーン終了後、読者からのレビューや口コミが増えることで、その後の販売にも大きく寄与することが期待できますよ。
Kindle出版のトレンドと未来予測
最後に「近年のKindle出版の市場動向」と「Kindle出版の可能性と今後の展望」について、個人がKindle出版を検討する際の視点で考察します。
今後のKindle出版市場を、現役Kindle作家の僕が予測するよー!
【トレンド】近年のKindle出版の市場動向
スマートフォンやタブレットの普及により、紙の書籍よりも電子書籍の需要が増加しています。
インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2023」によると、2022年度の電子書籍市場規模は6026億円と推計され、2027年度には8000億円の市場に成長すると予測されています。
市場規模が大きくなると、当然市場への参入者も増えていきます。
一般的な市場の伸びとは、次の「ステージ1→5」の段階を踏みます。(専門用語で「プロダクト・サイクル理論」と言います)
- ステージ1:いち早く参入し、開拓しながら継続した人が結果を出し始める
- ステージ2:おいしい場所だと多くの人が気付き、後発組が集まってくる
- ステージ3:数が集まると不届き者も増えてきて、市場が荒れはじめる←いまココ!
- ステージ4:市場が無法地帯にならないよう、運営側が厳しいルールを設ける
- ステージ5:正しく継続した人や資金力ある人しか、結果を出せなくなる
2023年2月からKindle出版に挑戦している僕の肌感覚だと、いまのKindle業界は「ステージ2」に入った初期〜中盤段階。
⇒ 2024年4月現在、間違いなく「ステージ3」のフェーズに入りました。
Kindle出版に挑戦するなら、まさに「いま」がチャンスです。
【未来予想】今後のKindle出版の可能性と展望
先ほどの「ステージ1→5」の展開をベースに話をします。
今後はどんどんKindle出版への参入者が増えていき、相対的にKindleで稼ぐ難易度は上がっていくでしょう。
そんな中で「ルールの穴」を狙ったような手法が一部で流行りだし、KDPはそれに対応するべく、厳しいルール・規定を更新してくると予想しています。
この記事を書いている2023年10月より前には、物議をかもしている「生成AIの粗製乱造」への対応として、次のルール変更が適用されました。
- 生成AIコンテンツを含む場合は自己申告が必要
- 1日あたりに出版できるKindle本の上限が3冊まで
やがてKindle市場には、当たり障りのない本しか売れなくなり、個人レベルでは読者に読まれるのが難しくなっていくでしょう。
さいごに大事なおしらせ
Kindle出版の世界は、日々進化し続けています。
その中で「自分の作品をどのようにして多くの人々に届けるか」や「どのようにして品質を高めるか」といった疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
Kindle出版の成功のカギは「正確な情報と効果的なノウハウ」にあります。
そして、その全てを網羅的に学べるコンテンツが「Kindle Meister(キンドル・マイスター)」です。
Kindle出版に関する情報ってインターネット上に無料であふれていますが、その中で「Kindle Meister」は特別です。
なぜなら、Kindle Meisterでは「出版社と同じレベルの高品質なKindle作成ノウハウ」を網羅的に提供しており、初心者から上級者まで「Kindle出版のすべてを学べる」からです。
そして「時間がない人」にとって、絶対的に魅力的なのは「PREMIUM」プラン。
Kindle Meisterには2つのプランがあり、「PREMIUM」プランならKindle原稿の執筆後は、プロに全てを丸投げできるのです。
Kindle Meisterは、Kindle出版を成功させる絶対的なパートナーになるでしょう。
もし、あなたがKindle出版の成功を真剣に追求しているなら、Kindle Meisterに目を通す価値は非常に高いです。
Kindle Meisterが「あなたのKindle出版の成功の一助」となることを、心より願っています。