Kindle出版の注意点!意外と知らないキケンなNG行為5つ
Kindle出版したらKDPから急に警告が届いたよ〜!知らずにルール違反しちゃったのかな…
この記事では「Kindle出版の数ある注意点の中から大事な5つ」を紹介しつつ、Amazonが求めており、僕らが目指すべき「質の高いKindle本を作るポイント4つ」を紹介していきます。
僕らはAmazon(Kindleストア)というプラットフォームを借りてKindle出版させてもらっている立場なので、「知りませんでした…」じゃ済まされない場合もありますからね。
正しいルールと戦略を知り、よいKindleを作っていきましょう。
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Kindle出版の注意点5つ【知らなかった…は通用しない】
Kindle出版で成功するためには、以下に示す代表的な注意点5つに気をつけながら、高品質な作品づくりを目指していく必要があります。
注意点①:コピーコンテンツのリスク
自分が運営するブログだとしても、Web上のコンテンツをコピーして作ったKindleは審査に通らない可能性があります。(著作権侵害のリスク)
なぜなら「ブログ運営者」と「Kindle著者」が同一人物なのか、KDPが正確に判断できないからですね。
引用元のコンテンツ所有者が自分のものだと申請すればOK?
ただし「KDPのコンテンツガイドライン」の記載を読むと、引用元のコンテンツの著作権を自分が持っていることを申請すれば、OKかもしれません。
Web から無料で入手できる、著作権で保護されているコンテンツは、その著作権所有者から Amazon に提出される場合を除き、お取り扱いできません。
KDPのコンテンツガイドライン
違法なコンテンツまたは権利を侵害するコンテンツ
とは言え、インターネット上に公開している無料コンテンツをコピペして、Kindleという有料コンテンツにするのは、モラル的にもNGですよね。
自分のブログ記事を引用する場合でも、そのままコピペせず、しっかり「本」として編集してから出版しましょう。
注意点②:レイアウト崩れのリスク
Kindleの原稿はスマホやタブレット、パソコン、Kindle電子書籍リーダーなど、どんな端末でも違和感なく読めるように配慮しなければいけません。
例えば、次のような配慮が必要でしょう。
- 文字サイズの調整
-
読む人が文字の大きさを変えても、内容が読みやすいようにします。
- 行間と段落
-
文字が詰まりすぎず、読みやすいように行間や段落の間隔を適切に設定します。
- 画像の配置
-
画像が文章の中で正しい位置に表示されるようにします。また、機器によって画像が大きすぎたり小さすぎたりしないように調整します。
僕自身が経験したり、他の方の作品を見て気付いたレイアウト崩れの例を紹介しますね。
画像が崩れている作品は意外と散見される
特に画像はベテラン作家さんの作品でも、下図のように画像が崩れたまま出版された作品を度々目にすることがあります。
本の中に崩れた画像があると、良い作品でも急に安っぽく感じたり、途端に「この本、大丈夫か?」と信用性を疑ってしまったりしてしまいます。(もったいない…)
読みやすさに配慮した文中の改行が逆効果になることも…
文章を読みやすくするために、句読点や文節の位置で改行している方もいますが、読者がフォントの大きさを自由に変更できるKindleでは、逆に読みにくい文章にしてしまうリスクもあります。
必ずしも文中で改行するのがNGとは言いませんが、僕は基本的に一文が終わるまで改行しないようにしています。
「箇条書き」は変換するとレイアウトが崩れる
Microsoft WordやGoogleドキュメントなどの「箇条書き」機能は、電子書籍のファイル形式でサポートされておらず、ほぼ100%崩れます。
僕がはじめてKindle出版に挑戦したとき、箇条書きを多用していたので、全箇所を修正するのに相当苦労しました…。
箇条書きの崩れに関しては、KDP「電子書籍のファイル形式に関するヒント」に書かれています。
箇条書きの行頭記号に番号と文字 (I、II、III、a、b、c、2.1.3 など) が混在している場合も、変換後の体裁が崩れる可能性があります。
電子書籍のファイル形式に関するヒント
Microsoft Word
注意点③:不適切な表紙デザイン
Kindleの表紙にはガイドライン(基準)があり、ガイドラインに沿わない表紙はアップロードできません。
Kindleストア販売ページに「画像がありません」と表示されることがあります…。
KDP「電子書籍をフォーマットする > 電子書籍の表紙画像の必要条件は何ですか?」などに記載される大事なポイントは次の通り。
- ファイル形式:jpg・TIFFの2種類
- 寸法:短辺1,600ピクセル 長辺2,560ピクセルを推奨
- 画像サイズ:50MB未満
- ファイルの保存:72ドット/インチ(dpi)以上、最低解像度は 300 PPI
- 色はRGB(赤、緑、青)
- 表紙画像の背景が白や薄色の場合、表紙の境界をはっきりさせるために3~4ピクセルの薄グレーの枠線を追加する
上記は2024年3月時点のガイドラインなので、必ずご自身で最新情報を確認してください。ガイドラインは予告なく変更される場合があります。
注意点④:報酬や特典付きのレビュー依頼
自分の作品に対する高評価レビューと引き換えに、報酬や特典を受け渡すことは「Amazon.co.jpコミュニティ・コミュニティ ガイドライン」で禁止されています。
報酬付きレビュー
レビューには、購入者の正直な意見が反映されている必要があります。そのため、報酬と引き換えにしたレビューの作成、編集、削除は禁じられています。報酬には、現金、割引、無料商品、ギフトカード、返金が含まれます。
Amazon.co.jpコミュニティ・コミュニティ ガイドライン
僕は1冊目のKindle出版の際にこのガイドラインを知らず、レビューと引き換えに特典を渡す失態を犯していました…。(知り合いの方からご指摘いただき、すぐ修正しました)
注意点⑤:不適切なカテゴリーへの分類
ベストセラー帯を獲得するために、Kindleの内容とまったく関係ないカテゴリーを申請するのはグレーゾーンです。(20204年3月時点では規制されていませんが、近いうち規制されるはず)
カテゴリー1位を獲得できれば「ベストセラー」の帯が付くため、Kindleストアで目立たせることができるようになることを逆手に取り、あえて競合の弱いカテゴリーを選んでいる作品が散見されます。
でも、よく考えてみてください。
例えば本屋で「建築」の専門書を探しているのに、「アート・建築・デザイン」のコーナーに「グラビア写真集」や「FX・株式投資の本」などが混ざっていたら、めちゃくちゃ鬱陶しくないですか?
↑ご覧のように、残念ながら現時点のKindleストアでは、このような違法とも言える行為が平然と行われています…。
自己中心的なカテゴリー違反は、徐々に声が上がっている
特に「葵あすか(@aoi_aska)」さんが販売している下記Brainと「ミツ(@mitsu_kindle)」さんが出版したKindleは、とても本質的なことに言及されていて、身の引き締まる思いとなるでしょう。
葵あすかさんのBrain
ミツさんのKindle
僕ら個人Kindle作家は商業出版本では語れない「尖った意見や価値観」を主張することで、ライバルと差別化できます。ズルをしないで、正々堂々と戦いましょう!
なぜ品質の高いKindle出版が重要なのか?
品質の高いKindleは読者満足度に直結して、結果的に売上げアップへ繋がるのは当然。
それ以上に僕が危惧するのは、品質の低いKindleが市場(=Kindleストア)にあふれると、作家自身の評価だけでなく「Kindleというプラットフォーム全体の信頼性」にも悪影響を及ぼします。
【重要】僕らは本屋さんの売り場を借りて「出版させてもらっている」
現実世界に置き換えて考えてみてください。
読みたい本を探しに本屋へ足を運んだとき、質の低い本ばかり陳列されていたら…次のように憤りを感じますよね?
なにさこの本屋!まともな本置いてないじゃん!一生懸命探したのに…時間のムダだったよ。。
Amazonを利用するユーザーに迷惑をかけないよう、KDPは定期的に出版されているKindleの内容の質をチェックし、一定の基準を満たさない作品は公開停止の対象とすることもあります。
低品質な作品にKDPが本腰を入れて規制してきた実例
一時期、テキスト主体の作品にも関わらず「固定レイアウト」で出版している作品を出版停止にするなど、強い規制が入りました。
固定レイアウトとは?
知りたい方はココをクリック!
固定レイアウトとは、ページのレイアウト/デザインが固定できるため、著者の思惑通りに本を読んでもらえるメリットがあり、絵本や料理本、写真集など、デザインやレイアウトが重要なコンテンツで使用されます。
一方の固定レイアウトは「目次などのリンクが使えない」や「テキスト検索ができない」などのデメリットがあるため、テキスト中心のコンテンツでは読者側のメリットは少ないのが現実。
心無い一部のKindle作家が固定レイアウトを悪用し、1ページに数行しか掲載しない「露骨なページ数稼ぎ」が広がった結果、KDPに多くのクレームが入ったものと推測されます。
テキスト主体の作品でレイアウトにこだわりがない場合、さまざまなデバイスや画面サイズに対して柔軟に対応するリフロー型の方が、読者の読書体験を良いものにしてくれますからね。
質の高いKindle本を作るポイント4つ
くり返しになりますが、Kindle出版で成功するためのカギは「質の高いコンテンツ」を作成すること。
ここでは、質の高いコンテンツを作る4つのポイントを解説します。
ポイント①:1次情報を中心に書く
1次情報とは「自分が体験した情報」のことであり、僕ら個人Kindle作家は1次情報を中心でコンテンツを作るべきでしょう。
例えば、次のような内容が1次情報に該当します。
- 自分で感じたこと
- 自分で体験したこと
- 自分で体感した効果・変化
- 自分でインタビューや取材を行った情報
- 自分の価値観や信念、主張、解釈、提案
- 自分が考えていることや思っていること
商業出版本では、コンプライアンスや世間体を守るために、一般ウケするフラットな意見しかかけないので、僕らは彼らが語れない一次情報をタップリ盛り込むのが重要です。
参考:情報は3種類に分けることができる
一般的に「情報」とは、次の3種類に分けることができます。
1次情報 | 自分が体験した情報 自分がインタビューした情報 自分の価値観や考え方、主張、提案 |
2次情報 | 本や教材、論文などの引用 出所の分かる他人の意見、価値観など |
3次情報 | 出所の分からない情報 インターネット上にある根拠のない情報 |
本に書かれる内容を説明するためには、出処(出典や引用元)のはっきりと分かる「2次情報」も必要ですが、基本的に1次情報の割合を多くするのが望ましいでしょう。
なお、出どころ不明な3次情報は読者の混乱を招く恐れがあるため、一切取り入れるべきではありません。
ポイント②:ライティングスキルを磨く
Kindleは「本」ですので、読者の感情をゆさぶるライティングスキルを磨く必要があるのは当然です。
ノウハウ系なのか小説・エッセイなのか、あるいは読者にどんな読了感(本や文章を読んだ後に抱く感想のこと)を抱いてほしいのかによっても書き方は異なるでしょう。
ライティングは奥が深くて答えはありませんが、一方でライティングは「ビジネスの基礎」でもあります。
僕は主に「副業ブログ」をテーマにしたノウハウ本を書くことが多いので、例えば、次のような本を読んで文章の書き方を勉強しました。
ベストアンサー:本を書きたいなら、本をたくさん読もう
「自分の心がグッと動かされた文章は、どんな書き方か?」などの観点でいろんな本を読み、その書き方をマネするのが手っ取り早いかもしれません。
本をたくさん読むのはお金がかかるので、Kindle本の読み放題「Kindle Unlimited」を活用すると良いでしょう。
ポイント③:プロのサポートを受ける
僕は、元放送作家&商業出版をした作家「ミツさん(@mitsu_kindle)」の構成サポートを受けました。※@mitsu_kindleはX(旧ツイッター)アカウント
ミツさんの構成サポートはオススメ!
構成・章立てをミスると致命的なので、はじめて本を執筆する方は、プロの構成サポートを強くオススメします。
【注意】出版サポートをする人の価値観は多様である
よい本を作るためのサポートではなく、Kindle出版から他のビジネスへ横展開させる方法をメインにサポート(コンサル)してくれる人もいます。
すなわち、サポートする人の価値観や考え方をしっかり見極める必要があるということ。
あなたは「何の目的でKindle出版したいの?」を明確にして、その目的を達成するのにピッタリの価値観を持つ人を選ぶことが重要でしょう。
ポイント④:Kindle出版の教科書を買う
サポートやコンサルを受けることに抵抗ある方は、プロのKindle作家が作った教科書(コンテンツ)を買って、それに沿って作業を進めていくのが間違いありません。
Kindle出版の方法を解説してくれるKindle本もたくさんありますが、どれも内容がイマイチだったり肝心なことが書かれていなかったり、情報が古くて使いモノにならないことが往々にしてあります。
プロのKindle作家が作った教科書なら常に最新情報へアップデートしてくれるし、書かれている内容に関して直接質問できるなど、サポート面が充実しているのが最大のメリット。
僕がKindle出版をはじめる時には、高品質な作品づくりに強くこだわっている教科書「Kindle Meister」を購入しました。
僕が購入したKindle Meisterの詳細は、コチラの記事に書きました。
品質の高いKindleを作るには相応の時間と努力を要しますが、それに見合った成果が得られます。
創造性を発揮し、独自のコンテンツを作り出すことで、Kindle出版の世界であなたの名前を刻むことができるでしょう。
Kindle出版後のフォローアップも手を抜かない
Kindleでの出版が完了した後も、作品の成長と成功をサポートするための積極的なフォローアップが重要。
ここでは、出版後の重要なステップ2つを紹介します。
レビュー収集と読者からのフィードバック活用
読者からのレビューは作品の品質を向上させ、将来の読者に対する信頼性を築く上で欠かせない要素です。
積極的にレビューを求め、提供されたフィードバックを真摯に受け止めましょう。
ポジティブなレビューはマーケティングの一環として活用し、ネガティブなレビューからは改善点を見つけ出せば、次回作に向けての貴重な学びとなります。
【重要】ネガティブなレビュー評価に落ち込まない
高評価のレビューは嬉しいものですが、低評価のレビューを付けられることも当然あります。
僕は2冊目に「完読される副業ブログの書き方」を出版したのですが、発売してすぐに星1の厳しいレビューをもらいました。(いまもそのレビューは残っているので、気になる方は見てみてください)
最初はひどく落ち込みましたが、冷静に振り返ると「確かに内容が薄っぺらかったかな…」など反省すべき点がありました。
その反省を経て、僕が当時持っている知識をギュッと詰め込んだ作品「誰も教えてくれないSEOライティング術」を作ったところ、ポジティブなレビューがたくさん集まるようになりました。
大人気コミック「呪術廻戦」だって低評価レビューは一定数ついています。
レビューに一喜一憂せず、次の作品に活かしたり、場合によっては再編集して出版し直したりなど、次の行動へつなげるようにしていきましょう。
長期的な売上げ向上のための更新と改善
上記の内容とも重なりますが、つねに向上心を持って作品を磨いていく姿勢が重要です。
Kindle出版の良いところは「出版後も書き直せる」と「出版するのはノーリスク」だと思います。
出版しても思うような売上に繋がらなかったら、次のような仮説を立てて行動してみましょう。
- タイトルを変えたらどうかな?
- 表紙を目立たせると良いかな?
- SEOキーワードを変えてみようかな?
- ◯章をもっと追記して充実させようかな?
- 出版を取りやめて書き直してみようかな?
僕が言うまでもありませんが、仮説→検証→仮説→検証…をくり返して、少しずつ成功に近づいていくものですね。
Kindle出版後のフォローアップは、作品を育てて読者コミュニティを築き上げるための重要な過程。
読者からのフィードバックを活かし、継続的に作品の品質を向上させることで、作家としての評価も高まるでしょう。
成功したKindle出版者は、出版後も作品と読者との関係を大切にし、常に成長を続けています。
【Q&A】よくある質問と回答
ここでは「Kindle出版の注意点」に関して、よくある質問にお答えしていきます。
- Kindleで誤字脱字が多いと、どのような影響がありますか?
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誤字脱字が多いと読者はプロフェッショナリズムを感じられず、信頼を失う可能性があります。校正をしっかり行い、出版前に複数回確認することが重要です。
- 他の出版物の内容を参考にしすぎることに問題はありますか?
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他の出版物を参考にしすぎるとオリジナリティが失われ、読者にとって新鮮味がないものになりがちです。自分の視点や経験を生かした内容を心掛けましょう。
- 自己啓発本を書く場合の注意点はありますか?
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自己啓発本を書く際は、根拠のないアドバイスや過剰な期待を持たせる内容を避けるべきです。実践的で具体的なアドバイスを提供することが信頼を築く鍵となります。
- Kindle自費出版でペンネームを使う場合の注意点は何ですか?
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ペンネームを使う場合、信頼性やブランド認知に影響することがあります。長期的に使える名前を選び、一貫して使用することが大切です。
- Kindleのフォーマットが不適切だとどうなりますか?
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フォーマットが不適切だと、読者が読みづらくなり、評価が下がる可能性があります。また、そもそもKindle出版できない恐れもあるでしょう。適切なフォーマットで校正することが重要です。
まとめ:Kindle出版の注意点!意外と知らないキケンなNG行為5つ
今回の記事では「Kindle出版の注意点5つ」を解説し「高品質なKindleを作るためのポイント4つ」などを解説していきました。
いろいろ語ってきましたが、僕は「自己流で突っ走らないこと」が最も重要だと考えています。
「これは最高の作品だ!」と思っても、実はルール違反してたり、お世辞にも質の高い作品と言えなかったりする場合がありますからね…
3歩進んで2歩下がるような地道な努力も大事ですが、成功者のノウハウがギュッと詰まった「Kindle出版の教科書」を手に取り、なるべく回り道せず進めていくことを僕はオススメします。
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